建設業界では環境負荷の低いサステナブル型枠への切り替えが急務です。主流の合板型枠(コンパネ)は耐久性が低く、転用回数が3〜5回にとどまります。南洋材を原料とするため建設廃棄物の大量発生やCO2排出、森林破壊が深刻な問題です。
SDGsやカーボンニュートラルの潮流を受け、建設リサイクル法やグリーン購入法の整備も進んでいます。脱炭素と森林保全を両立できるサステナブル型枠への関心が高まっている状況です。
サステナブル型枠にはさまざまな素材のものがあります。代表的な3種類を特長や転用回数で比較しながら紹介します。
廃プラスチックを再利用して製造するサステナブル型枠です。軽量で水に強く、数十回から百回以上の転用が可能とされています。コンクリート打設後の剥離性に優れ、剥離材の使用量を削減できる点も特長です。
紙製型枠は特殊段ボールを素材とし、円柱の成形に使用されます。使用後は古紙としてリサイクルが可能です。国産材やFSC認証材の木製型枠は違法伐採リスクの回避に有効で、「comori 木守」のような環境配慮型製品も登場しています。
初期コストは高いものの耐久性に優れ、転用回数の多さが強みです。アルミ製は軽量化で施工効率が向上し、鋼製は剛性と再利用性の高さが特長です。ライフサイクル全体で環境負荷を削減できます。
サステナブル型枠の導入により産廃処理費用やCO2排出量の削減が見込めます。建設リサイクル法やグリーン購入法への適合にもつながるため、企業の環境対応力を高める手段としても有効です。
再生プラスチック製のサステナブル型枠などは合板型枠より軽量で、職人の身体的負担を軽減できます。高齢化が進む建設現場では作業効率の向上や工期短縮にもつながる利点があります。
初期費用は合板型枠より高い傾向にあります。ただし転用回数を考慮するとトータルコストで有利になるケースも少なくありません。合板型枠の転用回数3〜5回に対し、サステナブル型枠は50回以上使用できる製品もあります。環境負荷の低減とコスト削減を同時に実現できる点が導入を後押しする理由です。
初期コストの高さがサステナブル型枠導入における主な課題です。従来の合板型枠と比べて加工性に違いがあり、釘の打ちやすさや切断性の面で現場の慣れが求められます。新しい資材への移行には施工テストが欠かせません。自社の現場条件や工法との相性を確認したうえで、段階的に導入を進める方法が現実的です。
サステナブル型枠は環境負荷の低減だけでなく、トータルコストや施工性の面でもメリットがあります。導入検討の第一歩として、自社の現場条件に適切な型枠の選定を進めてみてはいかがでしょうか。
大きく3つに大分される型枠の素材ごとに、おすすめのメーカーをご紹介しています。
・一般的に広く使用されている木製合板
・残材を気にしなくてよいと近年注目の樹脂製
・インフラ土木などでも活躍している鋼製
引用元:三基型枠工業
http://www.sankikatawaku.co.jp/
引用元:株式会社フォービル公式HP
https://kwa5ykjyax.lp-essence.com/
引用元:戸田工業株式会社公式HP
https://www.toda-mold.co.jp/