コンクリート構造物用として、銅やアルミニウムなどを素材として製造する鋼製型枠を手掛けているメーカー8社を紹介。材質によって重量には違いがありますが、総じて耐久性に優れており、なかには施工が容易で長期転用ができるシステム型枠を取り扱っているメーカーもあります。
型枠は、住宅建築やビル建築など、建設物に合ったものを選ぶことが大切。施工事例などから、対応建設物に合った型枠メーカーを選ぶようにしてください。
長年、銅製家具を製造してきた技術やノウハウを活かして、既存品よりも軽い住宅の基礎工事向け銅製型枠を取り扱っています。軽量でだれでも簡単に施工できるだけでなく、作業効率アップで工期短縮も可能。互換性にも優れているため、既存の型枠と組み合わせて使用することもできます。ミリ単位でのオーダーメイドにも対応可能です。
軽量で伸縮自在、パネルで施工も容易な住宅基礎工事用の銅製型枠を手掛けています。さまざまなサイズの基礎に順応できるだけでなく、他社メーカー品との接続も可能であるため型枠施工コストを抑えることも可能。モジュールと併用できるパーツも数多く取り揃えており、品質や環境に関する国際規格の認証も取得しています。
住宅の基礎工事をメインとして使用できる銅製型枠「フリーパネル」を取り扱っています。伸縮自在のパネルで組立も容易であることから、熟練の技術を必要とせずコストや工期を削減することが可能。曲線の基礎型枠にも応用することができ、他社商品との併用も可能です。さらに、パネルと併用できるパーツも数多く取り揃えています。
ビル建築のフーチングやスラグなどに使用できる銅製型枠「Eパネット工法」を取り扱っています。薄くて軽く扱いやすいだけでなく、プレカット製品であるため、現場の工数を削減することも可能。錆に強いため湧水ピットなどでも使用することができます。顧客ニーズに合わせて設計から完成品組立まで、ワンストップ対応が可能です。
土木分野のコンクリート構造物の型枠として鋼製型枠「フラットフォーム」を取り扱っています。耐久性に優れており、長期転用ができることが特徴であり、クリップやピンで簡単に施工することができます。護岸工事や橋脚工事のほか、大型ダムの型枠としても使用することが可能。フォーミング方式により高品質な型枠を提供しています。
住宅建築用の基礎型枠、土木建設用の擁壁型枠として活用できる「NRパネル」を取り扱っています。外コーナー、内コーナーで調整できるため、パネル自体に影響を及ぼすことなくさまざまなサイズに対応することが可能。Uクリップで簡単に組み合わせることができ、パネル表面や枠に特殊加工を施しているため、堅牢かつ高い耐久性があります。
消波ブロックや漁礁ブロック、根固めなどを目的とした鋼製型枠を取り扱っています。100トンクラスの大型型枠の製造にも対応することができ、整備や修理、入出荷業務の代行や運送などにトータルで対応することが可能。長年の経験と3DCAD、レーザー技術などを融合した精度の高い施工が可能であり、精密板金加工の高い技術も有しています。
マンションや高層ビル、公共施設などを対象建設物としたアルミ型枠「MRTアルミフォームワーク」を取り扱っています。軽量で施工技術に精通していないスタッフでも1人で設置することができます。転用性にも優れており、トータルコストや工期を削減することも可能。設置シミュレーションや技術員の派遣にも対応しています。
「型枠と3D技術の専門工場」を会社のキャッチに掲げるキヤマ。独自の3D技術を活用した意匠性・デザイン性の高い「曲線型枠」を得意とする会社です。案として製作した3Dモデルを前に、設計士や施工士だけではなく、若い職人や顧客も交えた目標共有のためのコミュニケーションを重視。顧客の「こんなつもりではなかった」を徹底してなくす精度の高い仕事を提供します。
「バンノーパネル」と「BPパネル」の2製品を展開。500回以上の使用に耐えられる「バンノーパネル」は、特に同社の主力製品として力を入れています。型枠そのものの品質はもとより、工法の開発にも熱心な東海建商。今や大手メーカーでも多く採用されている「ベタ基礎ベース立ち上がり一体打ち工法」は、同社が開発した工法として知られています。
ペリー・ジャパン株式会社は、型枠の世界的メーカー「PERI」(ドイツ)の日本法人。世界的大企業のグループでもあることから、取り扱う型枠の種類は多彩。カテゴリを壁型枠、柱型枠、スラブ型枠、クライミングシステム、橋梁型枠、トンネル型枠などに分け、それぞれに更に細分化された製品を展開しています。、「壁と柱、そしてスラブにも使用できる」をコンセプトにした「DUO」が主力製品の一つ。
日永スチール株式会社は、建設現場で一般的に見られる「ノーリツパネル」を製造・販売している会社。堅牢性と頑強性が特徴の型枠パネルで、中には20年以上にわたって使い続けている企業も少なくないそう。組立の簡単さにもこだわる会社で、過去には組立・施工方法に関する4つの特許を取得しています。
トンネルの建設や防波堤・立坑など大規模な建設現場に使う型枠を豊富に取り扱っています。建設現場に必要な材料や部品なども揃えており、1982年から鋼製セントルの製造を続けてきたノウハウをもって、ユーザーに直結した丁寧な対応・品質力を強みに、鋼製型枠の設計から販売までをトータルでサポートしています。
三秀では型枠事業部として、コンクリート二次製品鋼製型枠を手掛けています。営業・設計・製造部門が三位一体で型枠を作り上げており、時代の変化によっても変わるさまざまなニーズにも対応しながら、製作だけでなく改造・修理・メンテナンスも行っています。
オリジナルの型枠開発・製造から大型施設の型枠施工工事まで、自社一貫で型枠サービスを提供している株式会社HIROKOU(ヒロコウ)。熟練工の高齢化問題に向き合って開発した、重さわずか5kgの型枠「HIROメイト」に要注目です。
同資本の株式会社万結工業とタッグを組み、埼玉県の建設工事現場を中心にオリジナルの鉄製型枠を提供している彩友工業株式会社。高い技術力と高い品質に加え、現場の状況とニーズに合わせた「納期」にこだわる型枠メーカーです。
選定基準として、2022年2月1日時点において「型枠パネルメーカー」でGoogle検索した型枠製品を扱うメーカー55社の中から、下記条件の型枠メーカーをピックアップしています。
・作業効率性として:システム型枠であること
・転用回数の優位性があるものとして:プラスチック製もしくは鋼製であること
・信頼性として:HPで施工実績が分かるもの
さらに施工事例から対応している建設物の多さから判断し、住宅・ビル・土木に選別。建て込み時の工数がより簡易なものをおすすめとしています。
※2022年2月1日時点