型枠大工とは

型枠大工は、型枠工事を専門とする職人のことです。型枠工事は専門的な知識を要し、建物の基礎を決める大切な工事であることから専門の職人が必要とされています。ここでは、型枠大工が実際に行う仕事内容、特徴、型枠大工に向いている人について紹介します。

型枠大工の仕事内容

型枠大工の仕事は、コンクリート工事を行う大工のことです。「大工」と聞くと一般的には木造住宅を組み立てたり、神社仏閣を建設・補修したりする宮大工などを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし型枠大工はそれらの大工とは異なる仕事を行います。大工という名前はついていますが、家を組み立てることはありません。

家を組み立てる際の建物の土台となるコンクリートの基礎を作るのが型枠大工の仕事です。一般住宅・マンション・アパートといった住まいに関わる建物だけでなく、高速道路やトンネル、立体駐車場などの建設にも関わる仕事です。

型枠大工の特徴とは

自前の道具が多数ある

型枠大工は、自前の道具を使用して施工を行うことが多いです。自分が使い慣れた道具を使用することでより精度の高い型枠を作り上げます。

幅広く活躍できる

先ほどお話ししたように、型枠大工を必要とする現場は数多くあります。一般的な住宅でも基礎にコンクリートを使用しているため、土台作りに型枠大工が必要とされます。また大型の建造物でコンクリートを使用する場合も、型枠大工の出番です。

型枠大工はさまざまな現場で幅広く活躍できるのが特徴です。

短期間で独り立ちすることが可能

型枠大工は、大工の中でも建物の形を現場で作り上げることができる職種です。人手不足も相まって、しっかりと知識と技術を身につけることができれば、短期間で独り立ちすることができます。

型枠大工に向いている人

型枠大工の仕事は、とても緻密な作業です。精度が問われる仕事であり、数ミリのズレでも許されません。組み立てられた型枠に沿ってコンクリートが流し込まれ、それによって建築物の形が作り上げられていくため、少しのミスも許されないのです。 ちょっとしたズレが気になる人や、細かい作業を好む人にとっては、やりがいが感じられる仕事でしょう。

また型枠を組み立てるだけではなく、組み立てた型枠通りにコンクリートが流し込まれ、固まった後に取り外す作業も仕事の一部です。その際、実際に図面通りに仕上がっているかがわかるため、すぐに成果を知りたい、という人にも向いています。

また型枠作業では重い機材や資材を運ぶ必要があるため、体力も必要です。

型枠大工には精度が求められる

型枠大工は建物の基礎を作り上げるのが仕事です。高い精度が求められるため、細かな作業が好きな人に向いているでしょう。また体力仕事でもあるので、体力に自信がある人も適しています。

住宅だけでなく、高速道路やトンネルなど公共の場の建設物にも、型枠大工が必要です。専門的な知識や技術は必要ですが、型枠工事に特化している大工としてさまざまな現場で仕事ができ、独り立ちをすることでより一層多くの仕事が行えるでしょう。